飲食店オーナーなら、マーケティングの基盤にもなる自店舗のホームページは持っておくのがオススメ。でもWEBの知識がないと、なにからやっていいのか、作り方もわかりませんよね。今は制作会社から個人まで、気軽に依頼できるプロがたくさんいます。ただ、何にどれくらいお金がかかるのかを知っておかないと、高額を請求されても気づけないなんてことになりがちです。
また依頼したことがないと、誰にどういった形で相談していいかもわからないですよね。
今回の目次
- 料金内訳
- それぞれの相場感
- 依頼するときに、気をつけたいこと
を中心にまとめます。
飲食店のホームページ制作の相場は20万円
飲食店のホームページ制作は、WEB制作会社や個人へのアウトソーシングが主流です。制作コストは過去に比べ、比較的安くなってきています。制作するページ数や内容、さらにはSEO対策などのコンサルティングの充実度などによって、価格には差があります。
ホームページを作る方法は大きく分けて、3つ。
- WEB制作会社に頼む
- テンプレートサイトを利用する
- ワードプレスを利用する
飲食店の場合、TOPページを含め、3〜5ページのボリューム感。それぞれの相場感は以下です。
料金 | |
---|---|
WEB制作会社に依頼 | 20−50万 |
テンプレートサイトで制作 | 1−3万 |
ワードプレスで制作 | 5−20万 |
制作会社に依頼する場合は、ゼロベースでデザインしコーディングするため、かなり自由度の高いホームページを作ることができます。ただしその分、他に比べてかなり割高に。
テンプレートサイトを使えば安価ですが、かなり限定されたフォーマットになるので自由度はほぼ皆無です。ワードプレスの場合は、選択するテーマ(≒テンプレート)の種類が豊富で、どのテーマを選ぶかによって料金がかなり変動します。テンプレートサイトとワードプレスの場合は、マニュアルも充実しているため、自作しようと思えばできます。
一般的に、トップページのデザインが一番高くなります。あとは1ページあたり、2−5万円程度が相場です。
それぞれの場合について、詳しく解説していきます。
主流はワードプレス。コスパよし
迷ったらワードプレスがオススメ。一番コストがかからないし、汎用性が高いのも魅力です。テーマと呼ばれるテンプレートをベースに制作しますが、飲食店向けのものも結構存在します。有名なところだと、TCDやcrazyWPにも飲食店向けのテーマが複数があって、料金も様々。好きなテイストと予算とを鑑みて選びましょう。
サイト | 飲食店向けテーマ | 料金 |
---|---|---|
TCD | TOKI | 32,800円 |
DIVA | 25,800円 | |
STORY | 12,980円 | |
Avalon | 11,980円 | |
SWEETY | 11,980円 | |
AMORE | 12,980円 | |
crazyWP | BuryBury | 4,980円 |
Liqueur | 5,980円 |
テーマは買い切りなので、最初に金額が発生するだけ。ここがテンプレートサイトとの大きな差のひとつといえます。長期的に使うホームページなら、テンプレートサイトより結果的に安く収まる可能性が高いので、コスパが最もいいといえます。
ワードプレスはそもそも感覚的に入力しやすいため、ホームページ制作初心者でも簡単に使えるようになります。つまり、制作自体を外注しなくても作れると言う点でも、制作会社に依頼するより圧倒的に安価。
ただし、どうしてもテーマだけでは補完的できない部分が出てくる場合もあります。
テンプレートサイトは初期費用なし。年間1万円ほど。
テンプレートサイトとは、すでに決まっている枠に画像と文字をいれていくだけでホームページを作れるサイトのこと。自由度はほぼないですが、やることは単純なので初心者にも簡単に制作できます。
初期費用がないから一見安く見えますが、実は年間費用(月額)がかかります。長く使うホームページを作る意味では、価格面ではワードプレスと比べると結果的に見劣りします。
ドメインとはネット上の住所にあたるもので、このサイトで言うと「ichi-kara.com」の部分です。SEO対策などに影響してくるとされているので、ドメイン移管はできるようにしておく方がよいです。移管できるプランはwixなら2,500円プラン、jimodoなら990円プランからです。
制作会社は割高。実はワードプレスで作られています。
オリジナリティも出せる反面、最も費用が高くなるのが制作会社への依頼。その要因は人材コストがかかることです。飲食店のホームページを制作している有限会社フードページを例に説明します。
フードページに依頼すると、都内1店舗3−5ページ程度のホームページを制作するのに60万円ほどかかります。その内訳をざっくり見ていくと、下記のような感じです。
担当 | 内訳 | 料金 |
---|---|---|
ディレクター | 企画構成 | 10万円 |
コピー制作・素材加工 | 5万円 | |
メニューページ | 3万円 | |
デザイナー | トップデザイン費 | 10万円 |
撮影 | 10万円 | |
プログラマー | 基本ページのテンプレート制作 | 9万円 |
コンテンツページ | 10万円 | |
その他下層ページ | 5万円 | |
合計 | 60万円 |
ページ数にもよりますが、基本的には3人以上の人件費がかかってくる形になり、どうしても費用が嵩んでしまいます。
ただ、集客に力をいれているところは、お金をかけて制作会社を使っているケースが多いのも事実。特にオリジナリティが高いデザインを作ろうとなると、テンプレートサイトやワードプレスでは難しいので、制作会社一択になります。
また制作会社の場合、保守運用費としてランニングコストがかかる場合も多くあります。トラブルを防ぐためにも、事前にランニングコストについては確認しておくのがよいでしょう。
とはいっても、集客や制作のノウハウはネット上にたくさん存在します。無理して最初から制作会社に依頼する必要はないかもしれません。
まとめ
飲食店のホームページ制作について、料金の相場などをまとめました。
- ワードプレスで制作するのが最もコスパよし
- 場合によってはクラウドソーシングサイトで個人に依頼するとよい
- 制作会社はオリジナリティを出せるが割高。最初から無理に依頼しなくてもOK
クラウドサービスで個人に依頼するときは、下記のような内容をしっかり記載すれば、ある程度の募集が集まってくるはずです。
高い費用をかけたからいいホームページができるわけでは必ずしもありません。予算が限られている場合でも、ワードプレスとクラウドサイトをうまく利用して、コスパ良くホームページを制作しましょう。