WEB制作において、面倒な作業だと思われがちですが、実は制作側にもメリットがあります。
それは作業内容を明確にできることです。
クライアントとのやりとりはヒアリングが基本です。これだといったいってないになりがちなので、書面に残す必要があります。
その役割が見積もりです。
まずこの作業をすることで、やる or やらない、が明確になります。
さらに、クライアント側としてもどの作業にいくらかかっているか知ることができるので安心させる効果があります。
つまり、作業内容を細分化するほど、仕事がしやすくなります。
この記事を書いている人
WEBディレクターです。歴は7年ほど。見積もりをきちんと書くようなってから、単価があがりました。
というこで、今回はどんなことを書けばいいかのか、見積もりの書き方について解説していきます。
実際にサンプルをみせながら、単価の上げ方についても一緒にみていきます。ご参考ください!
見積もりのサンプル
まずは実際が提出した見積もりです。
LPの見積もりはシンプルです。項目は「デザイン費」「コーディング費」この2つがメインです。
ここでは、ディレクション費を入っています。
単価の交渉材料になる
前置きが長くなりましたが、本記事のメイン部分です。
見積もりを正確に出す理由はスバリ単価交渉です。
具体的には、2枚、提出します。
- 1枚目:通常料金
- 2枚目:オプション料金
1枚目は、ヒアリングをベースにしたクライアント要望に100%答えた見積もり。
2枚目は、こちらがさらに「これまでの経験でこうした方がいいだろう」と思う案を組み込んだものです。
経験上、2枚目が選ばれやすいです。
ワイヤーフレームを一緒に提出する
ヒアリングしているものの、クライアント側はイメージできていない場合が多いです。
なので、ワイヤーフレームを一緒に提出するようにしましょう。
というのも、比較しづらいと思うんですよね。
こうやってみせることで、イメージさせて、これあったほうがいいかもと思ってもらう。
ちなみに、この作業をやっておくと、クライアントだけでなく、外注先とのやりとりがスムーズになって便利です。
項目はできるだけ細かく正確に
項目は細かいほどいいです。
WEB制作費 = 100,000円
と書くのではなく、
- デザイン費
- コーディング費
- ディレクション費
- 有料素材の費用
- システム構築費用
できるだけ、細かく区切っていきます。
あとは「数量」にも注目です。
1点と書くより、工数ベースで書いてあげるとクライアントもイメージしやすいです。
・ディレクション 1点 = 10,000円
・ディレクション 5h x 2,000 = 10,000円
こうしておくと、追加で依頼が入ったときも、+5h作業したいので、10,000円、お願いできますでしょうか、と交渉しやすくなります。
未確定なものは備考欄へ
例えば、有料素材、だと、見積もりの時点だと、どのくらい必要かわからなかったりします。
こういうときは、備考欄に書いてくといいと思います。
・有料素材は別途。使用の際は事前にご相談させていただきます
・初期設定はディレクション費に含みます
・初期設定内訳(サーバー・ドメイン・ワードプレス)が含まれています
・サーバー費用とドメイン取得費用は含まれてません
あとは、上記のように作業に含まれないことも書いておくとクライアントにもアピールできます。
振込先も事前に書いておく
これはテクニックですが、クライアントに伝えづらいことは書面にしておくと楽です。
例えば、前入金、です。
言うまでもなく、WEB制作は事前に半額入金してから、作業を開始します。
とはいえ、これを口頭をいうのはいいづらいと思います。
こういった内容は、備考欄にさりげなく書いておくのがコツだったりします。
便利なツールの紹介
個人的には「freee」がおすすめです。
というのも、フリーランスの人であれば、会計ソフトを導入している人も多いとおもいます。
そのなかに見積もりの発行ツールが付いてます。
やり方も簡単です。
ポチポチと入力していくだけです。
こんな感じで、綺麗に出力することができます。
見積もりを出したら、請求書もつくるとおもいます。
freeeだと「見積もり→請求書→領収書(納品書)」と連動しています。
こんな感じで、一元管理も楽チンです。
しかも、そのまま計上することもできます。
無料で使うなら…
もし契約していない場合は、こちらです。
ウェブ上での作業とは違い、エクセル、での入力です。
とはいえ、サクッと出したいだけなら、これでもありかなと。
まとめ
面倒な作業ではありますが、これをきちんとやるようになってから、揉めることがなくなりました。
口頭でもいいづらいことも、書面にすることで伝えことができるので、個人的にもおすすめです。
ともすれば、見積もりの提出は単価アップのチャンスだったりもするので、ぜひ活用ください!