言うまでもなく、LPではSEO対策が難しいとされています。一方で、LPの下層ページに記事を書くことで、強化する手法があります。
これを「サイト型LP」と呼んでいます。
コンテンツSEOとも言われており、大手企業でも採用されている方法です。
とはいえ、どういうキーワードを狙えばいいのか、どのくらいのサイト規模にするべきか。これから作ろうと悩んでいる運営者の方も多いと思います。
そこで、今回はどうやって作ればいいのか、具体的な事例をおみせつつ、解説していこうと思います。
サイト型LPとは
トップページにLP(ランディングページ)を置き、下層ページに記事を書くという手法のことです。
この手法には目的が2つあります。
一つ目は、コンテンツを知ってもらうために記事を書く。そして認知してもらうこと。二つ目は、SEO、です。
単体ページでは難しかったSEO集客に対して、関連記事を書くことで、コンテンツのボリュームを増やす。こうすることで、全体のコンテンツ価値があがり、LPでも集客できるメリットがあります。
なぜ必要なのか
LPはセールスページであり、集客効果はない、からです。
では、サイト型LPにするとどういうメリットがあるか。
- LP自体の順位があがる
- 関連記事から成約が生まれる
- 広告がいらなくなる
LP自体の順位があがる
SEOは要するに、陣地取り、です。
つまり、関連する記事で上位がとれるほど、トップページの価値があがっていきます。
例えば、渡部の歩き方、という番組があります。
この単一キーワードで1位をとっているのが、僕が過去に作ったサイトです。
1位をとれたのは、トップページを作ってからおよそ1年後。
- 順位は圏外からスタート
- → 関連記事を書く
- → 関連記事で上位表示される
- → じわじわと順位がランクイン
- → 2−3位をうろうろして
- → 1年後あたりに1位になる
ポイントは、関連記事を書いた、ことです。
関連記事を書いてすぐ上位にいくわけではなく、ゆっくり上位にあがっていくようなイメージです。
関連記事から成約が生まれる
記事には、成約に近いキーワードとそうではないキーワードがあります。
高級時計を例にするとわかりやすいです。
①:高級時計
②:ロレックス
③:ロレックス+品番
このうち、成約率が高いのは「③」です。
つまり、
①:高級時計 → 興味を持っている段階
②:ロレックス → 欲しいものを選んでいる段階
③:ロレックス+品番 → 購入を検討している段階
とわけることができます。
意外かもですが、ロングテールで記事を書いている人は多くありません。なぜなら、成約には検索ボリュームがある程度必要と思っているからです。
ちなみに、ロングテールだけ狙って、収益化することも可能です。もっというと、オセロのように関連記事が自サイトに占めていくので、順位があがっていくので「いいことづくし」です。
広告がいらなくなる
多くの場合、広告に依存しています。
SEO集客できると、リスティング費用も抑えることができます。
では、実際にどのくらい費用を抑えられるか。
六本木に「パームス」というパーソナルジムがあります。
こちらは、トップページがLP。下層ページにブログを掲載している、サイト型LPの代表例です。
こちらがTOPページでかつ、LPです。
一方、このサイトの下層ページには「コラム」があります。
さきほどの、興味を持っている段階のユーザに対して、記事を書くようなイメージです。
ちなみに、このサイトの順位をみると
パーソナルジム + 六本木
こちらを検索すると、1位、です。
※2021年1月28日時点の結果です
では、リスティングでとる場合、どのくらい費用がかかるのか。
クリック単価 1300円 * クリック回数 120 = 86000円
これを1位をとると、約10万円、コストがカットできます。
ちなみに、この会社は各地域に出店しているので
毎月170万です。なかなかのインパクトです…。こう考えると、いかにSEOがコスパが高いかわかりますね。
どうやってやるか
具体的なステップは以下です。
- キーワードを洗い出す
- キーワードを整理する
- 成約キーワードを抜き出す
- 記事を書いていく
まず、網羅したキーワードを一つ決めます。
仮に、ロレックス、するとします。
まずは、キーワードの洗い出しをします。
ラッコキーワードを開き、
すべてキーワードをコピペします。
>> https://related-keywords.com/
次に、キーワードの整理です。
1キーワードづつジャンルごとに分別していきます。マインドマップを使うと、一目で理解できて便利です。僕は「MindMeister」を使ってます。
あとは、優先順位をつけていきます。
本気やるなら全部やる。このくらいやったほうがいいのです。とはいえ、まずは成約が近いところから記事を書いていきましょう。
※余談
キーワードの洗い出しが苦労します。そもそもどういうキーワードを選べばいいか。このあたりは運営者のうでにみせどころだったりします。
このあたりは、また別記事で紹介しようかなと思っています。
まとめ
LPを作った当初は、やはりリスティングや広告に依存しなくてはいけません。
とはいえ、将来的に考えると、サイト型を目指す方が圧倒的にコスパがいいです。
となると、キーワード選定だったり、ブログを書く人が必要になったりします。社内で確保するのは難しいと思えば、外部に依頼するのもありです。
実際に、僕もキーワード選定だけ社内で行い、記事作成はランサーズで依頼していました。こんな感じで、自分たちには無理と決めつけず、どうやったらうちでもできるかなと考えるとスムーズにいくと思います。
ということで、今回は以上となります。